【テクノロジー】院内感染リスクを減らせ!滅菌に清掃残しに薬耐性菌も、紫外線ランプロボットにお任せ(約550万円)

2018.07.10 17:00
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院内感染を防ぐため、将来病院内では人による清掃だけでなく紫外線ロボットが活躍するかもしれない。

■ 紫外線で感染を防げ

多くの病院では、人が漂白剤や活性化過酸化水素などを用いて室内を清掃する。しかし紫外線ロボット企業Solaris DisinfectionのCOOで共同創設者のアダム・スタインホフ(Adam Steinhoff)によれば、人の手による清掃では最大50%の表面が清掃されないこともあるとされる。それに、昨今話題に上る薬に耐性のある細菌なども心配の種だ。

そこで紫外線ランプを搭載したロボットの出番だ。ZME Scienceによれば、260から270ナノメートルの波長では、紫外線は微生物DNA内の分子の結びつきを破壊し、微生物を無力化または殺すことができる。このような紫外線を用いれば、薬に耐性のある細菌だってやっつけれるのだ。

そしてそのような紫外線を放つ事のできるランプを搭載したロボットが自動的に室内を殺菌してくれれば、院内感染のリスクを減らせるのである。Infection Prevention Technologies社によれば、同社の紫外線ロボット「IPT 3200 UV」は、6ヶ月の病院での使用で医療関連感染(healthcare associated infections)のインシデントが34%減少したとしている。

■ まだまだ高価な紫外線ロボ
※ 動画
https://www.youtube.com/watch?v=PvRxxKGhs8c

しかしこのようなロボットが導入されても、従来のような人の手による清掃がなくなるわけではない。紫外線ロボットはただ体に紫外線ランプが取り付けられただけのロボットなので、人間のように複雑な室内の構造についた汚れを落としたりすることはできない。人間の清掃と共に活用されることで、人の犯しかねない未清掃箇所などのミスを補い、より効果的に院内感染のリスクを減らせるというものだ。

もちろんこのようなロボットはまだ一般的ではなく、その導入も安くはない。Solaris Disinfection社のロボットは一台6万5000カナダドル(約550万円)もする。しかしスタインホフによれば、下痢を引き起こすクロストリジウム・ディフィシル腸炎などの院内感染が起これば、病院にはその対処に2万カナダドル(約170万円)ほど費用がかかるという。そう考えれば安い買い物…かどうかは素人の判断するところではないかもしれないが、健康はお金に換えられないものである。

病を治すための病院内で感染することを防ぐため、このようなロボットがより一般的になる日は近いだろうか。